FUJIFILM GFX 50R の立体感表現
私は富士フイルムが作り出す色が好きです。フィルム時代から富士フイルムの色を頼りにして仕事をしてきました。
12年前、APS-Cサイズの FUJIFILM X-Pro1 が発売されて以来、ずっと FUJIFILM 製デジタルカメラを使用しています。5年前には、ラージフォーマット(中判サイズ)の GFX 50R を使い始めました。
GFX 50R は 35mmフルサイズの約1.7倍の大型センサーで撮影された画像は5140万画素。被写体の質感は緻密で滑らかで、立体感がとてもよく表れます。写真は画素数だけではないと思っていましたが、実際の画像を見ているとその考えも変わってしまいます。
GFXは高画素であるからこそ、ピントやブレに注意して撮影しなければなりません。だからこそ、三脚に固定し丁寧な撮影にこだわっています。フィルム時代には4×5の大型カメラで撮影していたので、その感覚に似ています。手持ちで気軽に撮影するのはもったいないと感じています。
先日、何気なく自然のスナップ、そう、スナップネイチャーしました。ウコギの葉です。木の中の、奥の方まで並んでいる箇所を見つけたので、まるで葉っぱの中に潜り込んで奥を見ているような視点で撮影してみました。なんという立体感でしょう。奥の方まで引き込まれるような写真になりました。すごいカメラだと思います。
GFX 50R は発売から日にちが経って、生産されていないので新しいバッテリーは購入できませんが、消耗が激しくなって長持ちしなくなったバッテリーは修理品として有償で新品と交換できたので、まだまだ現役のカメラです。バッテリー問題が解決した時はとても安堵しました。